F1シーズンも開幕する!
今シーズンのF1も目が離せない!
かつて、F1で一時代を築いたアイルトン・セナがイモラで死去した1994年。その年に
初のドライバーズチャンピオンに輝いたのがミハエル・シューマッハであった。そのとき、
シューマッハの黄金時代がやがて訪れることを誰もが予感した。
2年後、低迷していた名門フェラーリに移籍し改革を行い、10年余続くことになる
黄金時代を形成したシューマッハ。2007年、そのシューマッハがいないF1を
迎えるということはF1の歴史上、非常に重要なシーズンであることをまずは
認識しなければならない。
 シューマッハの後継者に挙げられる、王者フェルナンド・アロンソ。
そしてキミ・ライコネン。ともに今季、チームを移籍することを選択した。ここ数年精彩を
欠いている名門マクラーレンに移籍したアロンソ。そして、シューマッハとともにチームの
中核であったロス・ブラウンを失ったフェラーリに移籍したライコネン。
契約上の理由から、テストで両者が実際マシンをドライブすることができるまでに
しばらく時間を要したが、年が明け本格的にチームが始動し、
ようやく実力を見定められる時期がやってきた。
 そしてこの両者はやはり、チャンピオン争いの中心と考えて間違いないようだ。
合同テストでも、ここまで安定して速いマクラーレン。新車「MP4-22」は今季の
最速マシンとの呼び声も高い。そのマクラーレンが最も警戒しているフェラーリもまた、
トラブルが出ているものの追随する速さを見せている。
 環境が大きく変化したなかで、早速、速さを発揮する両者。
シューマッハの後継者として、どうやら“本物”であるようだ。このままシーズンに入り、
2007シーズンの優勝が常に二人の手によって争われるようであれば、
シューマッハなきあとのF1の新しい歴史は、しばらく彼らが作ることになるだろう。
                                       (TopNews.jpより)